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どこまでも、遠くまで、行ってしまえ


by massy298
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i/flancy / 矢井田瞳

ライフログにものせているし、ちょっと語ってみます。

 このアルバムは、僕が初めて買ったヤイコのアルバム。彼女を知ったのは多くの人と同じく2nd Single 「my sweet darlin'」です。初めて聴いたのは、TSUTAYAで流れているのを耳にした時だと記憶している。椎名林檎かな、と。でも違和感。椎名林檎の書く曲とは違う!それが矢井田瞳を知った瞬間だ。後に僕の友(笑)ちょめぐち君と話していたんだが、ヤイコの曲って凄くストレートに飛んでくる。それが全然鬱陶しくない。my〜なんてまさにそんな曲ではないか。軽快、疾走感のあるバンドサウンドに乗って、"I want you even if you love someone else.”、”Can I hope you love me but you say no,I'll love you.”とか。こんな台詞言える?自分の心にフィルターはいらないんやってさ。さて前置きはこの辺にして、彼女の3rd AL「i/flancy」について。




 アルバムタイトル、M9の曲名であり多分このアルバムのキーワード(というかキーセンテンス)であると思われる、i can flyのアナグラムとなってます。2.7へぇ〜。
 それまでシングルはそれなりにチェックしていたけど、アルバムを買う程ではなかった。それがなぜ買ったのか。当時行きつけのYAMAHA MUSIC千里中央店で新譜の情報を眺めていたらふと目についた。『矢井田瞳 newアルバム 初回限定版』。そう、最初矢井田瞳よりも、初回限定に僕の心は惹かれていた。それで即予約。けどこれは、凄くいい出会いであった。

 M1「Creamed potatoes」、心地よいディストーションがかかったギターで始まるイントロ、そしてScream!聴けばああヤイコだ、と思うだろう。ライブもこの曲で始まりました。Screamもポイント。”拾っちゃ捨てて/間違いだらけ/それでもやっぱ/夢見る事は止められないの”。そしてM2「未完成のメロディ」。一転して、静かに強く、深く深く入ってくる感じの曲。”目を覚まさないで 私を選んで”。う〜ん、こういうのヤイコやなぁ。M3「アンダンテ」、またまた曲の感じが変わって激しいナンバーとなります。疾走感あふれていて、すごくカッコいい。”本気になんてならなくていい 普通でいいから 目をそらさないで 私を胸で感じていて”。んで、M4「Ring my bell」。アンダンテ同様、シングルでリリースされているナンバー。すごく透明感があってきれい、と感じた。エレキ、アコギ、シンセサウンドがきれいに融合しているって言うのかな。”Your soul ring my door bell”。素敵な感性だと思う。
  M5「虹のドライブ」、静かなナンバー。でも、ひたすら低エネルギーなまま最初から最後までいく、なんてつまらない曲ではない。静かな中にもエネルギー準位の高い、リスナーが素通りできないような部分がある。”雨上がり立ち上がり歩けない私に 僕じゃだめかなもう泣かないでってそっと誘い出してくれた”。続くM6はこの作品中最も重いナンバー「Change your mind」。聴いてるとこっちまで悲痛な気持ちになるような。"覗いてよ真っ白な心で それであなたが弱くても逃げないから”、またまた曲調はがらりと変わる。M7「Dizzy dive」、全曲のような痛み。でも駆け抜けていくってところでしょうか。聴いていて元気になる、そんなナンバー。”曖昧に過ごしてきた日々にケリを”、”他力本願で進むなら 何も変わらないのよ私が とっておきの花を咲かそう あなたがよそ見をしないように”。
 M8「会いたい人」、会いたい人に向けた感情、そのエネルギーがあふれてくる。”会いたい人がいるの 私の想いを知っているくせに優しくしたり笑ってくれる人”、力強く唄っている。そして前述、M9「i can fly」。アイリッシュテイストの混じるナンバー。それがたまらなくいい。僕がアイリッシュ音楽好きだからかもしれないが。拡散していく、飛んでいく、どこまでも。聴いているとそんな感じがしてくるのではないか?"i can fly without you そして失ってまた歩き出す"。M10「I really want you understand you」ヤイコ本人も言っているが、ホイッスルがいい。この曲も日本のポップには無い音の要素がある。じっくりと、この音の重なりを味わってみては?そして・・・M11「明日からの手紙」。ロックとかポップとかそういうのとはまた違う感じがする。体の中を心地よく突き抜けていく。i can flyだけでなく、この曲も飛んでいくようなイメージ。いや、これから飛び立つ、そんなところかな。”イメージは今より高く”。エスニック系のパーカッションとピアノの旋律がすごく好き。ストリング系の楽器もいい味出してる。間奏から最後のサビへと、きっと体が軽くなってくよ。また歩き出そう、みたいな。たとえ今さまよっていようとも。”I don't want to stay 腕組みして下向いてないで I don't want to stay 新しいステージへ行ける”

 とりあえず、あの年はアルバム発売日から年越しライブまでヘビーローテーションでかけていた。精神的に参っていた時期だったので、このアルバムがとても力になった。すごくいいエネルギーの込められたアルバムだな、と思う。

あ〜久々に長文書いた・・・あまり主観ドロドロにならないようにとは思ったけど、むずかすぃ〜
by massy298 | 2004-10-12 00:29 | ♪LoveMusic♪